社会的企業とは じねん(自然)組とは 企業理念
業務内容 作品紹介 エッセー「新・木ぞう考」


2.じねん(自然)組とは・・


日本では、自然という概念は、明治以前にはほとんどありません。仏教伝来以降、「自然」という漢字は使われてきましたが、近年の「自然」は、西洋でいう「ネイチュア・Nature」を指します。昔は「しぜん」ではなく「じねん」と呼ばれていたらしく、親鸞の「自然法爾(じねんほうに)」や「自然薯(じねんじょ)」などがその例です。


「自(おの)ずから然(しか)り」(老子)という概念で、ありのままの状態を指していて、現代の人間と対立するものとしての「自然」という捉え方はなかったようです。


つまり、古代日本人は、「自然」を無意識の中で捉えており、自然の摂理に則した暮らしをしていたと考えられます。


また、「組」は、木造建築の原点である「木組み」から引用しました。木造建築に使われる木には同じものはひとつもありません。すべて、強度が違い癖もあります。


これらを見極め、個性を適材適所に活かし、金物を一切使わず木造建築を構築する様を、社会的企業という組織に取り入れ、個人の性格や力を十分発揮しながら社会的貢献を行い、その過程で集った人たちの人間性を高めたいという願いか込められています。
心柱のある離れ(熊本 人吉市)
地形を変えない小規模分散の家(沖縄 北中城村)
棟持ち柱の家(熊本 多良木町)
宮古島の家(沖縄 宮古島)
じねん(自然)組とは、日本的自然観を持ち合わせた
個人の心の組み合わせによる社会貢献組織
地形を変えない高床式の家(沖縄 本部町)